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アンケートでの主な意見

 

●反対意見
○マイカー通勤してもしなくても勝手だ。誰もが1番利便な方法で通勤している。
○行政の怠慢をマイカー利用者につけを回すのは許せない。
○規制で解決すべき問題ではない。小手先だけの解決で責任逃れだ。根本的な道路拡幅をせよ。
●賛成意見
○現状をみれば当面の解決としては規制しかない。併せて将来構想をたて、根本解決を関係機関で進めてほしい。
○バスの新設路線等が実現し、ダイヤの見直しが行われればバス利用者は増えるはず。住民エゴが渋滞を招いている。
○公共輸送機関主体の通勤体系を育成するのは、文化都市として当然だ。

 

?D関係機関での対応策の協議
奈良県、奈良県警、奈良市、近鉄および当社など関係各機関で交通規制実施のための対応策を協議した。

 

?E自治会に対する説明会の開催
12連合自治会に対する説明会を順次開催し、交通規制の試行と細街路における交通量調査を実施することで合意した。

 

?F試験実施
●実施機関:昭和59年4月9日(月)〜4月14日(土)の6日間
●規制時間帯:午前7時から8時30分の1時間30分
●規制区間:本格規制と同じ区間
●通行可能車両:バス、タクシー、二輪車および指定車

 

?G試験実施結果
バスの遅延状況はゼロに近い成果を収め、乗客も22%増加し、大多数の乗客から本格的に規制を実施してほしいという意見が出され、好評を得ることができた。
また、市道五条山大渕線の周辺住民からは、街が静かになった等の意見が寄せられ、細街路への通過交通の流入もさほどなかった。

 

?H本格規制実施に向けての各機関の対応
奈良県警、奈良市、地元自治体および当社の四者間で協議し、昭和59年12月試験規制の1時間30分を1時間に短縮して実施することで合意し、昭和60年3月25日(月)から実施することになった。
本格規制実施にあたって、各音が次の対策を行った。

 

<奈良県警>
○学園前駅北口交差点の多現示化改良
○大阪ガス奈良支社前交差点への信号機の新設
○学園前駅南口交差点の車両灯器の増灯
○学園前駅北側地区細街路4区間360mの一方通行規制の実施
○一時停止規制の実施:18箇所
○「左折可」と「左折レーン」「右折レーン」の設置
○連合自治会を通じ、地域住民に対する周知徹底を図ったほか、横断幕14本、広報板180本を掲出し、主要交差点、駅南北広場において、広報チラシ3万枚を配布した。

 

 

 

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